日本雑穀アワード制度について
日本雑穀アワードは、雑穀の専門知識と実践スキルを有する「雑穀アドバイザー」および「雑穀クリエイター」などの有資格者が審査を担う、雑穀を活かした食品に特化した評価・表彰制度です。専門性に基づいた厳正かつ公正な審査を通じて、雑穀を活かした優れた食品を選出し、雑穀市場の健全な発展と持続的な価値創出を目指しています。
創設の背景:信頼できる「選択基準」への期待
2004年の協会設立以降、雑穀への関心が高まり、多くの雑穀を使った商品が登場しました。その一方で、ブーム的な流行によって、雑穀本来の特徴や魅力を活かしきれていない商品も市場に増加。こうした状況を受けて、企業や消費者からは「信頼できる雑穀商品の選択基準がほしい」という声が多く寄せられました。その声に応える形で、雑穀食品の価値を正しく評価し、消費者に信頼を届ける制度として、2011年に本アワードを創設いたしました。
目的:雑穀の未来を拓く、健全な市場づくり
雑穀を使った食品は、健康志向や多様な食のニーズを背景に進化し続け、日々新しい価値が生まれています。地域の在来品種から新品種まで、また国産・外国産問わず、多彩な雑穀が市場に流通し、加工技術も大きく進展しています。日本雑穀アワードは、そのような時代の変化に対応しながら、雑穀の価値を正しく伝え、健全な市場の形成に寄与することを目的としています。
雑穀の魅力を伝える、唯一の専門表彰制度
本アワードでは、雑穀の活用技術、栄養特性、食感や風味などを総合的に評価。雑穀のプロフェッショナルたちが、専門知識を活かして厳選した商品を表彰しています。受賞商品は、雑穀の魅力や可能性を伝える優れた商品として広く紹介され、多くの消費者や業界関係者に支持されています。
部門別について
本制度では、商品特性や流通形態に応じて、以下の部門を設けています。
■ 一般食品部門(年1回開催)
全国的な販売が可能で、賞味期間が長い賞味期限表示の食品が対象です。
ブレンド雑穀、和洋菓子、レトルト食品、健康補助食品など、常温保存が可能で幅広いカテゴリーの商品を評価します。
■ 業務用加工食品部門(年1回開催)
中食・外食の調理現場や食品工場などで、原材料として業務利用される食品が対象です。
炊き込む、混ぜ込む、トッピングするなど、さまざまな調理方法で活用できる業務用製品を評価します。
■ デイリー食品部門(年2回開催:春・秋)
袋や容器に入って販売される、賞味期間が短い消費期限表示の食品が対象です。
パン、弁当、おにぎり、惣菜、サラダ、スイーツなど、日常的に親しまれる商品を評価します。